流れ星
数年前に購入した、ドイツのder planの進化論(1985)というアルバムを聴いています。
すごく緻密につくられていて、細部までまったく抜かりがなく、私にはとても好みな電子音の音色や録音の音なので、すばらしいです。何十回か聴くと、すごい一生懸命このアルバムつくったんだろうなあという作者の気持ちや、情熱が音を伝わりなんとなくわかるようになるから、「Space Bob」あたりでグッときて泣きそうになりました。感動しました。すばらしいです。
最近読んでる本です。右のダーシェンカという本はチェコのカレル・チャペックという作家の本です。お兄さんのヨゼフ・チャペックが挿絵を描いています。訳の千野栄一氏は私の大学の2000年位までの学長で、千野氏の授業をなんとなしに受けていて、チャペックの話ばかりしていたので、興味を持ち、この本を買いました。そんなに内容はおもしろくない感じもしますが、素敵な本です。ダーシェンカはかわいらしい犬です。お兄さんのヨゼフさんは、ナチスドイツに捉えられ、強制収容所でお亡くなりになっており、カレルさんはゲシュタポに捉えられる前に、肺炎で亡くなっております。ほのぼのとした本が多いので、政治活動で大変だったとは思い難いですが、実際は大変だったんでしょう。この「ダーシェンカ」も第二次大戦でドイツがチェコスロバキアを弾圧している最中なのに、ほのぼのしています。暗喩がすごいのかなと思いました。
カレル・チャペックの「ロボット」という本は最初は難しいですが、ほとんど内容を忘れましたが、おもしろかったです。
以前も、当ブログで申しましたが、ヨゼフさんの絵が私はすごく好きです。強制収容所でお亡くなりになったというのは、きついです、悲しいです。
作品自体も興味深いですが、作者のそのときの状況や気持ちなんかを気にして、私はそこに感動します。
流れ星って、素敵な人が言ったり使うと、すばらしく感動する言葉だと思いますと思って、突然ですが、表題にいたしました。
by myrel
| 2016-04-06 01:04